広島の広島県立広島産業会館でおこなわれた展示会にお邪魔しました。
展示会に行ってきました!
お目当てはポリテーブジャパンという資材屋さんの講演。
まずはウェアプリントの各種手法として、プリント方法を紹介。
・シルクスクリーン
・ラバーシート・カッティング
・ラバーシート・溶剤プリント&カット
・コピー転写
・LEDプリント転写
・昇華転写
・ダイレクトプリント
・ヒートカット
上記8種をプリント方法の項目として挙げられました。
それぞれ良い点と悪い点。
【ラバーシート・カッティング】
良いところ:
・設備投資が比較的安価
・細かな文字等もエッジが立ったシャープな仕上げが可能
・必要な枚数のみカットすれば良いので、小ロット多品種向け
・フロック・発砲・金・銀・反射・蓄光等の表現が可能
欠点:
・一枚毎のカットとカス取りが必要なので、同一データー大量生産でもコストメリットは出せない
・被着素材(コットン、ポリエステル、ナイロン)に対し専用のシートを用意する必要がある
【ラバーシート・溶剤プリント&カット】
良いところ:
・複雑な画像やグラデーション表現が可能
欠点:
・1枚毎のカットとカス取りが必要なので、同一データー大量生産でもコストメリットは出せない
・被着素材(コットン、ポリエステル、ナイロン)に対し専用のシートを用意する必要がある
・通気性が悪くなるため、大きな面積のベタ張りには向いていない
【コピー転写】
良いところ:
・設備投資が比較的安価
・複雑な画像やグラデーション表現が可能
・プリントスピードが早い
欠点:
・1枚毎のカットとカス取りが必要なので、同一データー大量生産でもコストメリットは出せない
・カット時は一枚毎にカッティング機にセットする必要があり、枚数によっては非常に手間が掛かる
・被着素材(コットン、ポリエステル、ナイロン)に対し専用のシートを用意する必要がある
・通気性が悪くなるため、大きな面積のベタ張りには向いていない
・カラーレーザーのドラム温度等の管理がデリケート。ロスが多い
・短期間でひび割れが発生する
【LEDプリント転写】
良いところ:
・糊シートにより印字したインク部分のみ転写されるので、複雑なデーターは得意
・白プリントが可能なので、濃色ボディーにも使用可能
・プリントスピードが早い
・カッティング、カストリが不要
欠点:
・1枚あたりのメディア+インクコストは400円から500円
・転写専用機として考えた場合、このイニシャルコストは決して安くない(機器OKI VINCI C941dh定価1398000円)
・被着素材(コットン、ポリエステル、ナイロン)に対し専用のシートを用意する必要がある
・最後の離型紙をはがす作業がデリケートでロスが出ることがある
【シルクスクリーン】
【昇華転写】
【ダイレクトプリント】
【ヒートカット】
上記4項目はメモ忘れました。
このブログでもシルクスクリーンとダイレクトプリント(ガーメントプリント)は別記事で詳しく説明していきます。
昇華転写はうちではやらなくなったプリント方法で、ヒートカットは必要ないと判断して外してます。。。
この後はポリテープさんの製品説明
『POLI-FLEX 3s-TURBO』
一般的なカットマークはプレス5秒、冷却に15秒、仕上げプレスに2秒
これに対してPOLI-FLEX 3s-TURBOはプレス5秒後にすぐ剥がして終わり
仕事量は三倍以上というもの
『4036 3s-TURBO』
基本良いところのみ
・表面は完全なマット仕上げ
・厚みはPOLI-TAPEプリンタブル製品最薄の80ミクロン
・プリント後直ぐにインク上をカットしてもメディアの浮き上がりほぼ無し
・130度ー5秒であればポリエステル製品でもブリードやコテ跡の心配無し
転写業界・主なメーカーと商材
■アステム・・・ソフレックス
■システムグラフィ・・・シーサー(イタリア)
■ダイヤモンドマーク・・・ダイヤラバー
■テルミ・・・マットフィットラバー(中国)
■バイオテック・・・カッティング・フレックス
■宝来社・・・シュミカ(フランス)
■友貴・・・ファインフレックス
■ユーロポート・・・Eフレックス(韓国)
■アートプランニング・・・スーパーエース
〇三登商事・・・SP-Jシリーズなど
〇ダイセルファインケム・・・セルカラー
〇太陽精機・・・サンマーク
〇日本ポリマーク・・・トランスタットラベル
〇バンドーエラストマー・・・エクシード
国内にはこれだけのメーカーや商社がありますが、自社生産を行っているのは〇マークの上記5社のみです。シートの入手は安心のシートメーカーからお勧めします。
エコテックス・スタンダード100について
CLASS1~4まであり、以下は各規準
CLASS1:36ケ月までの乳幼児、幼児期に触れる繊維製品(ベビー衣料、ぬいぐるみ)
CLASS2:肌との接触が大きい繊維製品(下着、Tシャツ、布団、タオル)
CLASS3:肌に直接触れにくい繊維製品(ジャケット、コート、ネクタイ、アウトドア用品)
CLASS4:装飾用途の家具、服飾品(テーブルクロス、絨毯、クション、壁紙)
まあ、ポリテープさんがCLASS1を取っているという事の説明なんですが、他ではUNIQLOの様な海外で商売するところがとっているようです。
その後、耐光テストを見ました。3週間ただ日に当てただけというサンプル。
ポリテープさん以外は元々マットだったものが光沢がでてテカリ、ひび割れが発生していました。
しかし、ポリテープさんのは何ともなってなかったです。唯一匹敵する感じだったのはアステムさんのソフレックス。
結果、野外でのスポーツ用には確実にポリテープさんを使うように決めました!
以上、展示会セミナー記でした。