ガーメントプリントの耐久性

ガーメントプリント最近は需要が増えてきてます。

少量作っても安価な値段で、色もフルカラープリントができるのが理由だと思いますが、プリントの耐久性って気になりますよね。

すごくいいプリントでもすぐダメになっちゃうと意味ない?そうですよね。。。

ガーメントプリントとは?

ガーメントとはアパレルとか衣服とかを意味し、布地に直接プリントするという意味。

ガーメントプリンターは、パソコンのプリンターと同じような形状で、専用のプリント台に布ならそのまま平置き、Tシャツならば台にくぐらせてセットします。

その専用台はプリントが始まると、プリンター本体に入っていき、中では液体のインクが布に塗布されます。

塗布=吹き付けられるのですが、性能の良いプリンターですので1440x1440dpiという詳細で鮮やかなプリントができます。

解像度に触れたのでついでに。

プリンターではよくdpiという数値が出てきます。

dpiとは1インチ(2.54cm)角の中にどれだけドットを表現できるかというものです。

0.02ミリの間に点を一つずつ並べれる感じで、一昔前は600dpiくらいがプリンターの性能だったので、これ以上解像度の高い画像は必要ないなんていってました。

時代が進んでdpiで表す数値は細かくなってますが、正直600dpi以上になっても、キレイはきれいですがそんなにかわらないと思ってます。

ましてや、フラットな紙へプリントするなら細かさを綿密に見比べることが出来ますが、でこぼこした布地だと違いがわかりづらくなります。

逆にプリントされる布についてはどうでしょう?

キャンバスのトートバックなんかはパットみでもでこぼこした糸が見えます。

Tシャツになると布の厚さ、細かさはオンスで表されます。

1オンスは28.3gでして、1平方ヤード、縦横91.4cmの重さで表されます。

数値が大きくなると厚く荒く、小さくなると薄く細やかになります。

Tシャツの場合すごく厚い生地だと7.4オンスで、普通はあまりお目にかかれません。

着用するとこれはしっかりしいるという感じ。

よく出ている定番タイプで5.6オンス。これでもヘビーウエイトといって透けないTシャツと言われます。

セレクトショップなんかにならぶおしゃれなTシャツだと薄いものがよくありますが、あの辺りで4.6オンスくらいまでがあります。

4.6オンスと7.4オンスだと機械が違うんじゃないか?と思うくらいプリントが変わります。。。

と、まあここまでは一般的なお話なんですが、同じオンス、例えば5.0オンス同士でもサイズが違うだけでプリントに差が出ることがあります。

これはⅯサイズは今年の綿で作ったもの、Lサイズは昨年の綿で作ったもの。

メーカーは毎年栽培される綿のランクは同じものを購入してTシャツを作っているけど、今年は不作、昨年は豊作なんて違いで、同じランクの綿でクオリティのバラツキが出てきます。

これにより同じ品番なんだけどプリントが全然違うなんてのも出てきてしまう訳です。

原因を詳しく見ると生地の毛羽立ちが関係しているようで、毛羽立ちが多いと、立っている毛でインクが止まってしまって、本体に当たらず。

毛の部分に水玉状になり、そのまま乾燥してしまうので手前でダマになっていて、キレイなものと比べるとマダラな感じになります。

そこで本題。ガーメントプリンターの場合、表面にインクが直接のるシルクスクリーンと比べ、生地にインクが浸み込みますので、洗うと色が薄くなるように感じられると思います。

これは布が毛羽立ちにより覆われてしまう為、そう見えているだけと言われます。

多少は色落ちもあるかもしれませんが、毛玉取り機などで余分な毛羽立ちを取ってやると復活します。

インク自体は布に強いインク、洗濯堅牢度の高いインクを使用していますが、生地に浸み込むタイプの為、洗えば洗うほど少しずつは生地とインクの結合も薄れ取れていくようです。

ただし、10日に1回ずつきても1年くらいはよいプリントのままで、3年くらいは何とか使えると思います。

以上、白Tシャツ及び淡い色限定での、CMYKでのガーメントプリンターのお話。

CMYKとはC=シアン(青)、M=マゼンタ(赤)、Y=イエロー(黄)、K=ブラック(黒)
ガーメントプリンターにはもう一つW、ホワイトインク搭載のものがありまして、こちらは濃色Tシャツにプリントする時に使います。

例えば黒いTシャツにCMYKだけでフルカラーのプリントをしても隠ぺい度のほとんどないこれらのインクではプリントしているのかどうか?がわかる程度にしか色がのりません。

そこで最初に白色をプリントして、後にCMYKでプリントするものです。

こっちの問題はプリント前に前処理剤というものを塗布&乾燥させます。

前処理剤とは選択のりの強力なものとお考え下さい。ほんとはちょっと違うかも?ですが、強力なため色によっては跡が残る場合があります。

弊社では跡になった場合洗ってわからなくします。

前処理剤をしたプリントはかなり洗濯堅牢度があがるようです。

その他では耐光性という面もあります。これは看板などが日焼けして褪せた色になっているの見たことないですか?

あんな感じで太陽によって色が変わってしまう事を言うのですが、今のところ耐光性には強いようです。

以上、ガーメントプリンターのモチ?プリントの耐久性についてあれこれ書きました!